Sebadoh

←手前からギターのLou Barlow、ドラムのEric Gaffney、ベースのJason Loewenstein。
ドラムはメンバーチェンジが多く、後にBob Fay、Russ Pollardと移り変わる。
 
PavementGuided by Voicesらと並び90年代のロウファイ、インディーロックを代表するバンド。
Sebadohは1986年、マサチューセッツ州で当時Dinosaur Jr.のベーシストだったLou Barlowと Eric Gaffneyの二人で結成されました。
88年にLouがDinosaur Jr.を脱退し、Sebadohの活動が活発化。 1989年に1st「The Freed Man」をHomesteadから発表します。
結成当初は機材の揃っていない自宅録音で、Daniel Johnstonの初期音源とまではいかなくとも、かなりナチュラルな雑音の入ったデモトラック集の様な曲作り。
その中にLouがDinosaur Jr.で表現し切れなかった、繊細で荒削りなポテンシャルは十分に感じ取れます。
1991年にベーシストのJason Loewensteinが加入、3rdアルバム「III」を発表。 Jasonはこの後も長くメインメンバーとして在籍し、Louと共にSebadohの支柱として活躍し続けます。
1992年にコンピアルバム「Smash Your Head on the Punk Rock」を発表。これまでもSebadohに関わりのあったBob Fayがメインメンバーとしてクレジットされます。
この頃からLouのFolk Implosionとしての活動も始まり、ミュージシャンとして多種多様なキャリアを積んでいきます。
1994年、これまでで最も完成度が高く、Sebadohの音楽イメージを強く印象づけたアルバム「Bakesale」を発表。
Eric Gaffneyも参加はしているものの、メインドラマーとしてはBob Fayがクレジットされています。
1996年、「Harmacy」からEricは完全にSebadohを離れ、Bobもこのアルバムを最後に脱退します。
1999年、「The Sebadoh」を発表。後にFolk Implosionにも加入するRuss Pollardがドラマーとして参加。このアルバム以降新作は発表されていません。


左から
Jason、
Lou、
二代目ドラマーBob Fay。 


全作品を通して、アルバム制作の時にはそれぞれのメンバーの個性を尊重した曲作りに拘っています。
初期の頃から積極的に全メンバーが作曲に携り、Louはメロディアスでアコースティックな曲を、 Jasonは力強くロックな曲を、Ericはチープでハードコアな曲を、と言う印象です。
楽器のパートも曲によってメインベーシストがドラムを叩いたり、その逆も然り、ヴォーカルもLouとJasonで使い分けています。
ワンマンスタイルから掛け離れる事でメンバーの可能性を模索して実践し、それが幅広い作風に繋がったものがSebadohのスタイルであり魅力でしょう。
2007年、「The Freed Man」、「Sebadoh III」、「Bubble and Scrape」のリイシューの発売に伴い、 Lou、Jason、Ericのメンバーでリュニオンツアーを行いました。
そして2011年には「Bakesale」の2枚組リイシューがDominoから発売され、日本でのツアーも敢行!
新作の発表は無くとも健在ぶりをアピールしています。


Sebadoh Official Site
http://www.sebadoh.com/
MP3 Flee DL
http://www.sebadoh.com/mp3/mp3.html