Tera Melos "Frozen Zoo"

圧倒的なリズムの応酬に、めくるめく怒涛の展開の移り変わりは相変わらず凄い。
静かで囁く様なイントロの#1 So Occultから、#2 Kellyで一気に炸裂するノイズとパーカッションの嵐、そしてピロピロギターの画一的なリズムで畳み掛ける#3 The Skin Surfと、By the End of Tonightなどこの手のマスバンドの様式美とも言えるオープニングラッシュ。
By the End of Tonightとのスプリットアルバム「Complex Full of Phantoms」に比べるとかなりポップで浮遊感が増した雰囲気。その分とんがった部分が消えて、全体的に平坦な作りになった感はある。
Tera Melosに限らず一部のマスロックのバンドは一曲のうちに大量のメロディと展開を詰め込むので、一曲一曲の個性が薄くなりがち。最初のうちはそれが凄く新鮮で刺激的だけど、変化しすぎてそれが当たり前になってくると流石にマンネリしてくる。しかもボーナストラック付きで15曲それが続くと結構きつい。フルアルバム出すならもう少し工夫が必要だった。
しかしボーナストラック3曲は出来が良いので買うなら国内盤をお薦めします!
★★★☆☆
パタゴニアン・ラッツ

パタゴニアン・ラッツ