Rodan


Tooth-Fairy Retribution Manifesty アルバム「Rusty」より

陰鬱で耽美な雰囲気に、ジャンキーで引き裂く様なシャウト、クラシックの様な緩やかで荘厳な曲に、激しい変拍子のハードコアと、一枚六曲のアルバムに混沌なまでの要素が詰め込まれています。
90年代初頭のルイヴィルで結成されたRodanは一枚のオリジナルアルバムを残し二年ほどで解散しました。
なぜそんな短命なバンドが今でも語り継がれているかと言うと、USインディーの大御所やポストロックの源流を辿ると、その多くがこのバンドに行き着くからです。
日本でも馴染み深いアコースティックな女性シンガーソングライターTara Jane O'Neilに、Rachel's、Shipping News、90年代のマスロック、ポストハードコアのパイオニアJune of 44、そこから更にHoover、そしてDoug Scharin界隈のMice Parade、HiM、Codeineなどに繋がっていきます。
このカオスの様な才能の集いが解体され、それぞれ洗練された音楽が90〜00年代のUSインディーズの大きな流れになったと考えたら、すげーなって思いますよね。
Rusty

Rusty