2011年下半期ベストディスク10-1


10.Office Of Future Plans / Office Of Future Plans

期待のJ.Robbins先生の新バンドのフルレングス!ありがとうございました。
めっちゃ良いです。1曲目、2曲目のイントロでグッと心を掴んでくるやり方は相変わらず。今回もやられましたね。
骨太なんだけどキャッチーでポップ。特に#6 Your Several Selvesはソロでもやってた曲だと思いますが素晴らしいです。
バラエティに富んだ曲作りも衰えておらずもはや安定の完成度が約束されています。

9.Peach Pit / Dovidenja u Calgaryju

クロアチアのマス/ポストロックバンドPeach Pitのアルバム。
Don Caballeroにも通じる網目の様に細かく張り巡らされた正統派マスロック。
バリかっこいいです。このアルバム以前の音源はオフィシャルで無料でDLできるってのも嬉しい。

8.31Knots / Trump Harm

ちょっと個性的なジャケットでちょっと話題になった31Knotsのアルバム。
ジャケットに反して音楽の方は手堅くキャッチー。ギターの音色と変則的なパーカッション、ツギハギな音の組合せが絶妙にポップです。

7.Title Tracks / In Blank

Q and Not UのJohn Davisの新バンドの2nd。
Q and Not Uっぽさは一切ありませんが、そのバンド名に恥じないくらいアップテンポでポップで正統派な曲ばかり。確かにどの曲もタイトルトラックレベルとして持ってきても通用する出来。
完成度も流石のベテラン、ノリの良い曲ばかりで聴いているとテンションが上がって来ます。

6.St. Vincent / Strange Mercy

ぐにゃぐにゃにねじれたポップを歌う女性ソロシンガーSt. Vincentの3rd。
PV観ても若干病んでる感あって音もかなり変態だと思うけど、凄い美人さんです。ギターのうねり半端ないです。

5.Owen / Ghost Town

2012年には来日もしてくれたOwenさん。京都のアバンギルド行って来ました。良かったです。
いつも通り優しく素朴なアコースティックポップ。爽やかな風が吹きぬけます。

4.Crypt City / Crypt City

ナンバーガール中尾憲太郎率いるCrypt City。
ルイヴィルやDCパンクとも若干違う雰囲気、だけどそういうの好きな人にお薦めなヘヴィで破壊力のある音です。
スピード感のあるドラムが血沸き肉躍る!ライブかなり良いらしいです。

3.200 Years / 200 Years

Six Organs Of AdmittanceのBen ChasnyとMagic MarkersのElisa Ambrogioによるサイケフォークデュオ。
心まで湿っぽくなる零滴の調べ。Ben ChasnyのギターはElisa Ambrogioのヴォーカルと相性抜群ですね。

2.The Skull Defekts / 2013-3012

Daniel Higgsがヴォーカルとして参加して生まれ変わったThe Skull Defektsの限定LP。
同じ年に出た"Peer Amid"もかなり良いですが個人的にこちらのEP作の方が更に進化しており好きです。
元々!!!風なギャリギャリポストパンクなバンドだったんですが、Daniel Higgsが参加する事によりめちゃくちゃ渋いポストハードコアバンドになりました。
2010年に発売されたSwansの復活作を彷彿とさせる渋味と奥深さ。これまでのインスト反復ダンスパンクな音からじっくりと聴き込めなおかつ踊れる音楽に変貌しています。

1.Pre / Third Album

Big PinkとMale Bondingの参加者からなるイギリスのノイズパンクバンド。クリップでケツ丸出しで歌っているヴォーカルは日本人女性の松浦明子さんです。
前半5曲がアルビニ録音、6曲目からはWestminster Brownの録音でスタジオも変わっているので違いが楽しめます。
とにかくノイジーでブッ飛んでて楽しめます。前半のはしゃぎ回ってて尖ってるアルビニ録音部分も良いですが、6曲目からの空気の変わり様は堪りません。
ざらついた生々しい音質でライブ音源の様なヘヴィで濃度の強い空気感。金切り声の女子ヴォーカルがまたUzedaみたいな雰囲気醸し出しててかっこいい。

 
そんな訳で2011年下半期は女性ヴォーカル作品が多かった様に思いますね。
色々と聴いて自分がどういうもが好きかを再確認できた時期でもありました。

ここまで読んでくれた方に感謝。