June of 44[音楽][Touch And Go][June of 44][Doug Scharin][Rodan][バンド紹介]
Of Information & Belief アルバム「Four Great Points」より
June of 44は90年代に活動していたマスロック、ポストハードコアのバンドです。
Rodanの元メンバーだったJeff Muellerに、後にHiMなどUSインディーの重要人物になるDoug Scharin、HooverのFrederick T. Erskineや、The Sonora PineのSean Meadowsがメンバーとして参加しています。
初期はポストSlintと呼ばれた様にかなりSlintの、特に「Tweez」のハードコアな演奏に語り歌と言うスタイルが色濃く影響されています。
そして独特の静寂の溜めから唐突のシャウト、ここら辺はShellacとも重なる部分でしょう。
ほぼすべてのアルバムのプロデューサーにShellacのドラマーBob Westonを起用していますが、アルビニ録音ほどShellacの音になっているわけではありません。
後期はDoug Scharin特有のトロピカルでダブな雰囲気が強く現れ始め、比較的キャッチーな作りになっています。
今回紹介したOf Information & Beliefは5枚発表されたアルバムの中の3枚目、丁度中間に位置するアルバム「 Four Great Points」のオープニング曲ですが、個人的にこの曲がJune of 44の一番の曲だと思います。
The Sonora Pineに影響されたバイオリンの音色に、かすれたインテリジェンスな歌声が、唐突に張り裂ける様なシャウトへと移り変わるピンと張り詰めた緊張感。
硬質で、乾いていて、かっこいい。
- アーティスト: June Of 44
- 出版社/メーカー: Quarter Stick
- 発売日: 1998/01/20
- メディア: CD
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